福島県いわき平の歴史をつなぐ——馬目の「抱き茗荷」家紋
こんにちは。
割烹馬目女将の千晶です。
暦の上では「雨水(うすい)」を迎えました。
空から降る雪が雨へと変わり、氷が解けて水になる。
東京では今、雪こそ降っておりませんが、この「雨水」という言葉の響きに
やわらかな春の足音を感じております。

昨今、家紋をファッションやデザインの一部として楽しまれる方も増えてまいりました。
ルイヴィトンが日本の家紋からインスピレーションを受け、村上隆氏とのコラボレーションによって
誕生した伝説的な「モノグラム」。特に家紋の概念を現代アートとして昇華させた「アイラブモノグラム」などが
有名ですね。それもまた現代らしいとても素敵なことだと思いますが、我が家にとっての紋は、アイコンではありません。
それは、何代にもわたる先祖が命を懸けて繋いできた、いわば「生きてきた証」そのものでございます。
三百年前から届いた、一族の道標
先日、家の片付けをしていたら馬目家の記録「馬目家累代一覧」を見つけました。
あまりに個人的な歴史ゆえ、お写真を掲載することは控えますが、
そこには江戸中期・寛保三年(1743年)にまで遡る、本家の足跡が刻まれておりました。
徳川吉宗公の時代から現在まで、ここいわき市平(たいら)の地で、一度も途切れることなく
「馬目」の名を守り抜いてきた先祖たち。その長い長い時間の連なりのなかで、
常に私たちの家系を象徴してきた家紋が、「抱き茗荷(だきみょうが)」の紋でございます。

「奇妙」なほどに尊い、冥加(みょうが)のご加護
この茗荷の紋には、少し不思議で尊い由来がございます。 ミョウガという言葉の響きは、
神仏の見えざる守護を意味する「冥加(みょうが)」に通じます。
「自分の力だけで生きているのではない。知らないうちに、大きな力に生かされている」
この謙虚な祈りこそが、商人の家系として三百年の荒波を乗り越えてきた、
馬目家の精神的支柱でございました。それは流行で選ぶデザインではなく、
どんな困難な時代にあっても「冥加を信じ、実直に歩む」という先祖の誓いそのものなのです。
雨水の潤いと共に、次の一歩を
雨水を過ぎ、万物が新しい命を宿し始めるこの季節。
家系図に並ぶ数多のご先祖様たちも、きっと同じようにいわきの春を愛で、
暖簾の行く末を見守ってこられたことでしょう。
デザインではなく、歴史として。 ファッションではなく、覚悟として。
この「抱き茗荷」に恥じぬよう、春の柔らかな光の中で、今日も精一杯のおもてなしを尽くしてまいります。

皆様のご来店を、心よりお待ち申し上げております。
【ご予約につきまして】 冬の味覚の集大成、ふぐ・かに・白子コース。
名残惜しい冬の贅を、ぜひこの機会にご賞味ください。
お電話でのご予約: 03-3681-0945
Webからのご予約: 🔸今季3月31迄!ふぐ尽くしコースの詳細はこちら
Instagram: 🔸公式インスタグラムはこちら
つながるご縁に感謝して。
どうぞご贔屓に♡
割烹馬目 二代目女将
馬目 千晶
#割烹馬目#亀戸割烹#ふぐ料理店#家系図の旅#家紋

